背中のコリを吹き飛ばせ vol.3
今回は、背中から腰にかけての施術に移っていきます。このように大胆なストレッチ技は、いかにもタイ式マッサージらしいテクニックです。注意してほしいのは、必ず身体が暖まった状態で行わなければなりません。練習と称して急激にストレッチングを行うことは、とても危険です。
まず、(写真7)を見てください。ここでは、背中の筋肉を圧迫しています。受け手に手を首の後ろで組んでもらっていますが、タイ式マッサージには、2人の協力が何よりも必要なのです。気持ちをひとつにし、いたわりの心をもって行うことが大切です。背筋に膝を当てた状態で、腰のほうから始め、肩甲骨のあたりまで3〜5回に分けて順番に圧迫しています。
ここで、注意するのは、正確に膝を背筋に当てるということです。背中のまん中には、背骨があります。ここに膝を当ててしまうと、背骨に損傷を与えてしまう可能性があります。骨粗鬆症などの場合には、骨が砕けてしまいます。
では、順番に手順を説明しましょう。まず、施術者は、足を肩幅程度に軽く開いた状態から、受け手の背筋に自分の膝を合わせながら、ゆっくりと座ります。施術者自身も両手を組んで、受け手の肘を内側に軽く押さえつけ固定します。そこから、施術者は膝を前に突き出しながら、両手で後ろに引き付けます。こうすることで、背中が圧迫されるわけです。力加減が微妙ですので、最初から強く行わないようにしてください。あとは、この要領で膝の当てる位置を上のほうにずらしていくことで、一連の動きが完了します。
(写真8)に移ります。これは、受け手の上半身を左右にストレッチさせている写真です。これを左右とも行います。同じようなポーズでも、上半身のひねり方で、ストレッチを行うポイントが違ってきます。この場合には、背骨を中心として、上半身を回転させることで、背筋のストレッチを行いながら、骨格を矯正する効果があります。腰を大きく回すテクニックとは違いますので、確認してください。
(写真7)の状態から、膝をついて一度立ち上がります。(写真8)のように片方の足を前に出します。わかりにくいかも知れませんが、この足で受け手のあぐらを組んだ状態の下半身を固定させています。施術者は、片方の手で受け手の両肘を軽くつかみながら、もう片方の手で肩をつかみ、回転させます。
上記 説明文:渡邊聡一郎 写真講師:ガイ