まずは、(写真21)を見てください。「足で踏んでいるなー」という見方ではなくて、「どこがストレッチされていてどこが気持いいのかなあ」という風に考えながらよく見てみましょう。施術を行う前に、自分自身がされている状態をイメージすることがとても大切ですね。わかりましたか?そうですね。足を持ち上げられていますから、後方にストレッチされています。そこで同時に、腰から背中にかけて圧迫されているのが、わかるでしょう。では、どのくらいの圧力をかけられているか想像できますか?それは決して骨が折れてしまうほどの強さではなく、ほどよく、筋肉をほぐしてくれるくらいの圧迫だということがわかるでしょう。このように、練習する前には、まず受け手の立場でもイメージしてみることが重要なのです。
では、やってみましょう。まず、受け手にはうつぶせに寝てもらって下さい。両手でそれぞれ左右の足首をつかんだら、持ち上げます。そうしたら、まず片方の足を腰のあたりに当てて軽く踏んでみましょう。ふらつかないよう気をつけてください。ふらつくとバランスを崩して受け手を思いっきり踏み付けることになりますから、注意しましょう。注意点はあと2つです。まず、背骨は避けて必ず左右の背筋の上に正確にかかとを当てること。もうひとつは、握った足首を強く握りすぎないことです。あとは、身体で感覚をつかむまで練習してみましょう。 |